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2004年 06月 05日
長崎小6女児殺害事件を最初に聞いてから、何かがずっと引っかかっているのを感じていた。それはインターネットの功罪だとか子供の世界だとか、そんなことであってそんなことではない、もっと漠然とした不安のようなもの。 そしてやっと分かったことがある。 それは「今時の小学生の考えることは分からない」ということ。 私は小学生の頃、初めてファミコンに触れた。 ファミコンがスーファミになり、プレステになってプレステ2となっていった。 それはキャラ4色の制限やメガの容量、グラフィックの進化、そしてポリゴンへの道筋。 ファミスタは死ぬほど遊んだし、ゲーセンでポリゴンレースゲームを見たときの衝撃も覚えている。 映画はどうだったか。 SFもの、怪獣ものは特殊メイクとかぶりものだった。 ブルーバックでの合成は子供だった自分にも見分けがついたが、気にならなかったし、気にしてはいけないと思っていた。 それが今ではフルCG。 どんなモンスターでも、違和感なく人間の役者と共演している。 何が言いたいかというと━ 今時の小学生は物心付いたときから現実と虚構の入り交じった世界を体験しているということ。今時の小学生には、ジュラシックパークを初めて見た時の感動がまったく分からないと、おかしな確信がある。身近に小学生の知り合いがいないこともあってか、私には小学生の感性は想像がつかないし、たとえ話し合ってもお互いのことを理解できないんじゃないかとさえ思える。 虚構が徐々にレベルアップしていくのを実体験してきた私。 最初から高レベルの虚構を体験してきた小学生。 ある程度人格が形成されてからインターネットに触れた私。 小学校で、或いはそれ以前からインターネットに触れている小学生。 ある程度人間関係を経験してからインターネットに触れた私。 狭い人間関係しか知らずにインターネットに触れた小学生。 感性の違いは絶対的に存在する。 だから私は、今回の事件が象徴するものを大人が分かったような説明をしていることに妙な違和感を感じている。 「人間は3000年前からそれほど変わっていない」 そんな言葉を聞いた覚えがあるけど、私は今時の小学生の感性が分からない。
by 3wayama
| 2004-06-05 09:11
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